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池上彰氏の凄いところは、決して××しないこと

フジテレビで池上彰氏の特番なんて、珍しい!と思って何気なく見てみたら、凄く中身が濃くてびっくりしました。フジサンケイグループなのにこの内容とはどうしたことでしょう。

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番組の中身をいくつかご紹介します。まず、私の知らなかった話。

■2014年4月、防衛装備移転三原則が施行された。これは平たく言うと日本も武器輸出OKなりましたというもの。でも日本は「軍と武器を持たない」原則があり、輸出は自粛だったから、「自衛隊」「防衛装備」「移転」と言い換えられていて、結果、ほとんど報道されず、なんだかわからないまま実質的な武器輸出がスタートした。

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■防衛装備移転を後押ししたのは経団連。日本の大企業は自衛隊に装備を納入していて、世界にもそれを輸出したいという希望があった。

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■戦争を起こさないためにはどうしたらいいのか。その一例としてドイツの教育を紹介。ドイツでは「戦争を引き起こしたのはドイツとドイツ国民。」と教え、第2次世界大戦の歴史を半年・40時間学ぶ。

■戦争がなぜ起きるかといえば、軍需産業が儲けたいからというのがひとつの大きな要因になっている。軍需産業はしばしば政府に働きかける。番組ではチェイニー国防長官が湾岸戦争時代ののブッシュ政権国防長官→ハリバートン(湾岸戦争で2000億円くらい売り上げた会社)役員→次のブッシュ政権副大統領となった例を挙げていた。

■朝日新聞が第二次世界大戦前、会社存続のために報道姿勢を変えた例を挙げ、最後に池上氏は、「戦争が起きるとき、メディアの責任も大きい。メディアは戦争に加担してはいけない。空気を読んで政権に迎合したら、国民は何が正しいか判断する基準を失う」というメッセージを伝えた。

明確な事実や映像を提示していって見ごたえのある内容でしたが、池上氏のすごいところは、決して政権や政策を批判しないこと。見ている人に判断を委ねるようにしむけていて、実際にはコメンテーターの人が見た感想を述べていくという仕立てになっていました。

それでも違う意見の人にとっては池上氏が「偏向報道している」と映るようです。ツイッターを見ると、「日本が戦争を始めたのは東条英機のせいじゃなく列強のせいだ。軍部や東条が始めたように描いていて偏向報道だ」「中国や北朝鮮の脅威があるから防衛が必要なのに、中国や北朝鮮については何も触れてないから偏向報道だ」という意見も多数。なるほど人は自分の見たいものしかみないものだな、というのを実感させられました。

最後に、コメンテーターの一人だった坂上忍氏の言葉。

「きれいごとになってしまうのかもしれないですけど(武器輸出で)景気良くなるんだったら我慢していたいなという気にはなる。もっと別のところで頑張れないのかな」
自分一人の力で仕事していて、浮き沈みも経験してきている彼がこう発言するのはとても重いと思いました。
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