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司馬さんならなんと言ったか。

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今日2月20日は、小説家・司馬遼太郎さんの20周忌の菜の花忌です。

少し前まで、「あなたの一番好きな小説はなんですか」というアンケートをとると、
必ず、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』が1位でした。
累計発行部数は、なんと2125万部だそうです。
かくいうわたしも高校生のときに夢中になって読みました。

各国語に翻訳されていない小説の部数としては、
日本語話者で本を読むなら「だいたい読んでる」と言ってもいいレベルでしょう。
聖書やコーランのような国民共通の経典を持たない日本人が、
戦争の英雄でも、権力者でもない人物の物語をベストに挙げるのは、とても興味深いですね。

日露戦争を題材にした『坂の上の雲』が映像化されるのを、
遺言で禁じていた司馬さんのご心配の通りに、
ここ数年で、日本の平和主義、立憲主義、民主主義はここまで追い詰められてしまいました。

司馬さんが生きていたら、なんておっしゃっただろうかと考えます。

今年は、もうひとつの国民的経典「日本国憲法」が掲げる理念、
平和主義、国民主権、基本的人権の尊重が揺らぎかねない改憲案が争点となる
総選挙が行われようとしています。

私はまったくの一読者にすぎませんが、
日本人が二度と、戦争の罠にはまらないように小説を書き続けた、
作者の負託に応えられなかった責任を、未来世代のひとりとして勝手に感じています。

以下は、司馬遼太郎さんが、桂浜の龍馬像建立式に送った手紙です。

「最後にささやかなことを祈ります。

この場所のことです。

あなたをとりまく桂浜の松も、

松をわたる松籟(らい)の音も、

あるいは岸打つ波の音も、人類とともに永遠でありますことを。」

素朴ですが、私はとても共感できます。
戦争をしなければ、人と山河が無事であれば、あとはなんとかなるんじゃないでしょうか。

もうすぐ、東日本大震災、福島第一原発事故から丸5年を迎えます。
「人類とともに」存在できない土地が日本史上初めて生まれて5年です。

選挙もとても大事ですが、次の世代のためにどんな日本をつくるかも一緒に考えていきたいですね。
まだ遅くありません。よろしければ、みなさま、未来をご一緒に。
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コメント

知性とか理性とか良心とか。

多くの作家が戦後から戦前に変容しようとする日本に感づいて警鐘を鳴らしていますね。

福島で土地とともにいきてきて、その日々の営みを失った人のこと。もう少し想像してみたらいいのに。

そういうことは、戦争を始めないための想像力や思想とと同じだと思います。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2N0Q9QJ2KUPQJ00K.html

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